住居により火災保険の費用相場は異なる!アパートとマンションでどう変わる?

保険料の相場

保険料の相場イメージ

火災保険は延床面積や築年数・構造のほかに、エリアや保険金額の設定、家財保険・地震保険の有無で保険料が決まります
決まった目安はありませんが、戸建てやマンションで加入する方の多い価格帯があります。実際に見積を取る前におおよその相場を知りたい方へ向けて、火災保険料の相場をまとめました。
相場より高い安いだけで判断するものではありませんが、これから引っ越しをする予定があり、おおよその維持費・初期費用を知りたい方はきっと参考になりますよ。

 

 

平凡な木造戸建て住宅

火災保険は戸建て住宅のH構造がもっとも保険料率が高いです。H構造は鉄筋などのT構造に分類されないもので、木造住宅の大半はH構造に分類されます。
木造2階建てで延床面積80~95平米ほどの平均的な大きさの場合、年間火災保険料の相場は以下の通りです。

 

最低相場 1万円前後
フルカバーの相場 5万円以上
加入者の多い価格帯 2~3万円

 

上記は地震保険料を含まない金額です。火災リスクに特化したシンプルな内容で1万円前後。2~3万円の予算があれば風災・水災・破損汚損など幅広いリスクを補償できて家財保険も付けられます。
火災保険料だけで5万円以上になるシーンは、一流ハウスメーカーの注文住宅で、建物への保険金額を3,000万円以上に設定しているケースが多いです。
年間保険料1万円以下にするのはハードルが高いので、最低限の補償内容で十分だと思っている場合でも年間1万5千円ほどを想定しておくとよいでしょう。

 

 

T構造の戸建て住宅

T構造の戸建て住宅は鉄筋造のほか、一部の木造住宅も該当します。T構造に分類されるかどうかは建物の材料ではなく耐火性能によって変わる仕組みです。
T構造はH構造に比べて大幅に保険料を安くできますが、H構造に比べて何割安くなるといった基準はありません。
火災リスクのみの補償であれば70%以上安くなるケースもあり、風災や水害など耐火性能とは関係ない補償項目は割引率が低いです。
また、保険会社とエリアによって構造別の保険料率が異なる設定になっているので、実際に加入する際は複数社の見積を比較するようにしましょう。
こうした事情を考慮した上で、T構造で平均的な大きさの戸建て住宅の保険料相場をご覧ください。

 

最低相場 8千円前後
フルカバーの相場 4万円以上
加入者の多い価格帯 1.5~2万円

 

相場や加入者の多い価格帯を見ると割安感が低いですが、T構造は建物の建築価格が高いため、保険金額を高く設定する方が多いです。
また、家に対してお金をかける意識が強い人が多く、充実した補償を付ける方が多い理由で相場を押し上げています。

 

 

マンションの場合

マンションは戸建て住宅に比べて大幅に保険料の相場が安いです。鉄筋造のマンションは料率がもっとも安いM構造の物件が主流になることと、建物全体の火災保険は管理組合が加入し、居住者は専有部分のみ火災保険を掛けることが保険料相場の安い理由です。
3LDKで60~70平米程度のマンションは、建物に対する保険金額を600~900万円に設定するのが相場で、家財保険の設定金額によって保険料が大きく変わります。
マンションの火災保険料相場の目安をご覧ください。

 

最低相場 4千円前後
フルカバーの相場 2万円以上
加入者の多い価格帯 8千円~1万5千万円

 

マンションは火災保険料が安いため、最低限の内容に抑えれば5千円以下の保険料になります。
保険料が安い理由で、家財保険や破損・汚損などを含めたフルカバータイプに設定する需要が高く、建物600万円+家財300万円のフルカバー補償で年間保険料1万円前後にまとめるのが人気プランです。
マンションは月々の管理費を取られますが、管理費の中から建物全体および共有部分の火災保険に加入しています。
管理費が安いマンションは地震保険未加入になっているケースが多く、管理費が高いマンションは地震保険を含めて共用部分に手厚い補償を付けていることが多いです。